無加圧式と、加圧式との違いはどのような点ですか?

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    手押し作業がいらなので、作業開始が早くなったし、途中の手押しも必要がありません
  2. 2.
    密閉する必要がないので、ガソリンを満タンに入れられます
  3. 3.
    無圧なので、ガソリンバルブだけを開いても、ガソリンは出てこないので、操作が安心です
  4. 4.
    加圧していないので、ガソリンの調整が楽になり、着火時のガソリン漏れがなくなった

但し、安全面を重視した無加圧式は、液体ガソリンに重力の影響を受けるので、高低差3m前後で作業します。

ガソリン満タンでどれ位使えますか?

T10Nは、10L入りますので、ワークの厚みによりますが、1日8時間以上の作業が可能です。無加圧の場合は、タンク内の防爆金属面まで入れることが可能です。

※ペトロカッターミニタイプは3Lはいりますので、アセチレン1/3ビンの仕事量が可能です。ガソリン3Lで約高圧酸素ビン1本です。

酸素の使用量はどの位でしょうか?

アセチレンとプロパンの中間位になると思いますが、切断速度が早いので、アセチレンでの消費量に近くなることもあります。

プロパントーチとの違いはありますか?

ウォームアップの速さはアセチレンに匹敵する速さで赤まり、溶断スピードも速いので、作業効率があがります。
燃料代としては、プロパンも安いですが、酸素消費量が多い事や安全性、作業性から判断されて、採用する企業が増えています。

炎の調整は難しいですか?

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順番を守って着火して頂けたら、液だれなく簡単に調整が出来ます。
ペトロカッターは無加圧なので、ガソリンバルブだけを開けても、ガソリンは出てきませんので安心です。 はじめは多少の慣れが必要かも知れません。

  1. 1.
    酸素混合バルブを180°以上開く
  2. 2.
    火口の先端へ火種を近づける
  3. 3.
    ガソリンバルブを点火するまで少しづつ回す
  4. 4.
    点火したら、ガソリンバルブを回し、調整する。
    ※点火直後に廃鉄に火口先端を斜めに当てると火口が温まり、より早く炎心が出き、早い調整ができます。

着火と炎の調整ガイドをダウンロードする

※火口部分で気化する為、作業開始時には通常より数秒多く調整にかかることもありますが、炎芯が3~5ミリで濃いブルーであれば切断可能です。

火口はどれ位使えますか?

3ヶ月以上、長い人は1年も使っています。日々の手入れと共に溶断の仕方を守って頂くといいですね。ウォームアップはワークに近づけますが、溶断がはじまったら10~15mm離して切り進んで下さい。離して切断できるので、ハネや熱の影響も少ないのです。

炎天下で使って大丈夫ですか?

ペトロカッタータンクは、防爆構造になっており爆発はしません。無加圧で使用しますので常に開放されています。
作業中は、タンクを密閉せず、外気を取り入れて使用しますので、内圧は上がりません。
保護も兼ねて、ガソリンタンクの上に防炎シートなどをかけるのも良いと思います。

※保管する時は、炎天下を避けて、風雨の当らない風通しの良い場所を選んで下さい。

高所作業での注意事項はありますか?

液体ガソリンを使用している為、気圧の影響を受けますので、タンク・切断トーチ・ホース一式を作業現場と同位地以上の高位置に移動させ、火花が及ばない程度の現場に運んでください。
ホースの不足分は、酸素ホースのみを連結させて上方へ伸ばします。

※ペトロカッターミニタイプは、満タンでも4kgと軽量で運びやすくなっていますが、両タンクとも設置する時は、倒れないように直立に固定してください。

ガス溶接の資格は必要か?

労働基準局安全課に確認したところ、“ガス溶接技能講習修了証“の所持に関しては、弊社ガソリン・酸素溶断機の使用には、ガス溶接の定義に該当しませんので必要はありません。しかしながら、少量であっても液体ガソリンが危険物であることから、労働安全衛生法規則の第257号に基づき、機器・設備の点検や作業環境を指揮する“作業指揮者”を定め、異常等を認めた時は、直ちに必要な措置をとり、それを記録することとして下さい。

労働安全衛生規則
第四章 爆発、火災等の帽子(第二百四十八章─第三百二十八条の五)
第二節 危険物の取扱い等
(作業指導者)
第二百五十七条 事業者は、危険物を製造し、又は取り扱う作業(令第六条第二号又は第八条に掲げる作業を除く。)を行うときは、当該作業の指揮者を定め、その者に当該作業を指揮させるとともに、次の事項を行わせなければならない。
  1. 危険物を製造し、又は取り扱う設備及び当該設備の附属設備について、随時点検し、異常を認めたときは、直ちに必要な措置をとること。
  2. 危険物を製造し、又は取り扱う設備及び当該設備の附属設備がある場所における温度、湿度、遮(しゃ)光及び換気の状態等について、随時点検し、異常を認めたときには、直ちに、必要な措置をとること。
  3. 全各号に掲げるもののほか、危険物の取扱いの状況について、随時点検し、異常を認めたときは、直ちに、必要な措置を取ること。
  4. 全各号の規定によりとつた措置について、記録しておくこと。
【可燃ガス】とは、酸素又は空気と混合して点火するち光と熱を発して燃焼するガスをいう 可燃ガスは、常温、常圧(15℃、1気圧)の状態においては、気体であるが、加圧されて液状になるものがある。液体で貯蔵・保管できるものもある。
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